同じような生き方は出来ない

私は大学に入学するまでかなりのがり勉でした。中高の青春時代をほぼ全て勉強に捧げた感じでした。でも、結果目指していた国立大学には受からなかったのでした。関西ではまあまあ有名な私立大学には入学できたのですが、「国立には受からなかった」というのは私にとってかなりショックな出来事だったと思います。

 そこで燃え尽き症候群だったのか、大学に入ってからはほとんど勉強しませんでした。「もう入試は無いのだからいいや」とい 気持ちもありましたし、何かに我武者羅になる気力が残っていませんでした。

 そんな感じで旅行に行ったりサークル活動したりとのんびり大学生活を送っていたら、あっという間に3回生の秋になり、 就職活動がスタートしたのでした。最初はリクルートスーツを買いに行ったり、有名企業にエントリーシートを出したりと、 ちょっとしたイベントのような盛り上がりがありました。

 でも直ぐに「自分は違う…」と違和感を感じるようになったのでした。説明会に行っても、面接に行っても全然乗り気になれませんでした。「就職先も決まらず卒業するのだけは嫌だ」と思い、4回生の春に急に大学院試験を受ける事に進路変更したのでした。

 ですが、夏までにそれは挫折しました。「普通に就職活動が出来ない」という理由で大学院試験を目指すのがそもそも間違っていたのでした。大学院に行ってまで勉強したいテーマもないのに、大学院試験に向けての論文のテーマさえ見つけられない事実を突きつけられたのでした。

 そこで「もうどこでもいいから就職するしかない」と思い、地元の企業数社を受けてみました。それなりに面接ではもっともな事を言ってその場を乗り切ろうと努力はしました。すると1社から運よく内定を貰えたのでした。卒業して入社してみると雑用の毎日。新入社員の仕事なんてそんなものなのかもしれませんが、そもそも適当に面接を受けて運よく入れた職場だったので全く思い入れも無く、ただただ「自分の人生こんなはずじゃなかった」という屈辱感しか感じられませんでした。そこで若かったのだと思いますが、半年で退職しました。

 そして退職後は市役所に週5日アルバイトに行きながら図書館司書の資格を通信教育で取りながら公務員試験の勉強を始めました。私が通っていた大学では図書館司書の資格は取得できませんでしたが、大学中に自分の方向性をよく検討していたら、学生の内に通信教育でも取得できていた事です。それに公務員試験なんて学生の時には考えてもいなかったので、全てが一からでした。同じゼミの中にも大学1、2回生の頃から公務員を目指して情報収集したり、予備校に通っている生徒は数多くいました。

 そんな姿を横目で見ていたのに、「自分は何をやっていたんだ…」と凄く後悔しました。大学も卒業して、一度入社した会社も半年で退職して、と言った崖っぷちだったからこそ、真剣に図書館司書という専門職採用の公務員を目指せたのかもしれませんが、採用が決まるまでの数年は本当に地獄の日々でした。それに、大学で専攻していた学科はマニアックな学科で、自分がこだわって選んだ学科でした。小さい頃からとても興味のある分野だったので、大学入学と同時に燃え尽き症候群のようにならず、真摯に学問の追及を続けられていたら、大学院に残って、何か追求するテーマに出会えたかもしれないとも思います。

 私が通っていた私立大学は普通に企業に入社していく人が多い大学だと思います。なので、自分もその道を素直に歩めるだろうと思っていたのです。でも実際は、私はその大多数と同じような生き方は出来ない部類の人間だったのです。世の中には私のような人がいると思います。そういう人こそ、「何となく」で人生を考えるのではなく、悩み多き人生かもしれませんが、早め早めに自分の人生を悩み、自分の進路を検討していく必要があると思います。