人間関係を壊してしまう仕事

オープニングスタッフで募集をしていた工場内の作業でした。 お酒の出荷を主とする仕事で色々なお酒の種類を勉強できるのはとても楽しいお仕事でした。 男性の社員の方ばかりで形成される職場で、バイトスタッフはほとんど女性でした。

接客業しかした事のなかった私にとって、工場作業は地味ですがそれなりに動けるし簡単な作業だしそれはそれで私には合っていたように思います。 しかし2週間ほど経った時、人間関係に亀裂が入り始めました。

最初は小さい事で、挨拶をしないとか喋ってばかりで仕事をしていない等の愚痴でした。 しかしどんどんエスカレートをして行き、顔を合わせては怒鳴り合うように喧嘩が始まるようになりました。 いい大人が何を喧嘩してるんだと最初はアホらしくて関与しませんでした。 しかもおばちゃん同士いがみ合ってるだけなので若者組は見て見ぬふりで仕事をしていました。 しかし昼休憩のお弁当を食べる場所を区切る、と言い始めるようになり私達にも影響が出てくるようになりました。 車の中で食べるおばちゃんも出てくるようになったり、わざわざ家に帰って食べる人も出てくるようになりました。 しょうもない内容で、しかもおばちゃん達の勝手で迷惑している人が居る事は許せない事でした。 仕事もミスが続出で、上司の人が朝礼で注意する場面も出てき始めました。 これは会社にとって良くない事です。

そして、発端となった人を中心に話し合いを持つ事に決めました。 しかし周りの人もみんな同じでした。 オープニングスタッフの募集というのはやる気のある人が集まるいい場所だと私は思い込んでいました。 しかしそうではなく、今まで色んな所で人間関係がうまく行かない人が集まる場所だったのです。 仕事をしようではなく、私を中心で仕事をしてもらおうとリーダーを狙う人の集まりでした。 それを邪魔する人は許さないという人ばかりでした。 もうお手上げです。

そして私が辞めようと思ったきっかけは上司でした。 2週間で亀裂が入り、1か月にして仕事もクレームだらけのこの職場を見て上司は何も動かないのかと腹が立ち始めました。 私と同級生という若いお坊ちゃまが初めて任された会社でした。 私はその上司に言ってやりました。 みんなからの嫌われ者になったらええから思う事全部言って外見だけでも修復して仕事しやすいようにしてみてよ。 おばちゃんはチヤホヤして欲しいだけやから貴方の言葉は効き目があると思うよ そして話し合いが始まりました。

発端になった二人は辞める事になり、一件落着かに思えました。 しかし裏では上司の人の機嫌の取り合いがあったそうです。 いつも偉そうにしていた子分がその上司と不倫をしていたのです。 それが原因で喧嘩の仲裁に入れなかったとの事でした。 当時、若かった私は大人の事情が分かりませんでしたが公私混同もいい所だと次の日にすぐに辞めました。 辞める時に上司に思いっきり本音をぶつけてやりました。 目を伏せて泣いていました。

本当にとことんアホな人だと呆れて帰ったのを覚えています。 そして社員の方に辞めるのを止められましたが、それは唯一の優越感でした。 しかしもったいないのは仕事の内容ややりがいもたっぷりある仕事でした。 おばちゃん2人のしょうもない文句から始まった人間関係のおかげで仕事に支障をきたし、上司の不倫で信用まで失くしたこの職場。

今でもあの仕事内容は楽しかったし、やりたいとさえ思えます。 もっと私に出来る事があったんだろうか。 あれから8年経った今、今の私なら少しは修復できたような気がします。 子どものいじめがなくならないのは当然だとこの職場で働いてみて思いました。 たった1か月半の経験でしたが私には世間を知るいいきっかけでした。 反面教師で今は接客業でばりばり働いています。